24時のブルース
サニーデイサービスの新譜を偶然視聴て、その素晴らしさにそのまま即座にレジに持って行った。
その昔、もう7年ほど前の事。東京の友人の監督が「名古屋で映画を撮る」と、僕の家ともう一人のスタッフの家に2ヶ月居候しながら映画を撮っていた。
僕は撮影を担当していて、撮影が終われば翌日ロケハンで名古屋の街をふらふらしながら映画の話をして、翌日に撮る。という2ヶ月を過ごしていた。
結構しんどい2ヶ月だった。
もう心身ともに疲れていた、そんな撮影の最終日。雪が降った。大雪だった。
日暮れどきから自転車の併走シーンを撮影するため、大雪の中、歩いて撮影場所に向かった。
その時にipodで聞いていたのが、サニーデイサービスの「24時のブルース」だった。
音楽を聴きながら見た街の景色は、決して優しい雪が降ったわけではなかったけど、なんだか時間が止まったように見えた。
その頃からサニーデイサービスの思い出は止まっていた。新譜を聞いて秒針が動き始めた気がして、なんだか胸が躍った。あー最高!と!
家に帰って早速デッキにdisc2を入れて再生ボタンを押すと、デッキは嫌な音を発しながらエラーコードが出た。買ったばかりだ。1年も経っていない。
そして、一度も聞く事ができないまま、disc2はデッキから出てこなくなってしまった。今もまだ出てきてくれない。
